80代男性のKさん(無職、元教師)、脊柱管狭窄症で3年前に医師から手術をすすめられるも手術は断り、リハビリを続けてきましたが症状が酷くなり4月下旬に当院に来られました。症状は両大腿部全面と両下腿部全面の痛みと両足底部の感覚が鈍くて、一番困っているのは歩行よりも朝のふとん上げで中腰になった時の姿勢と、夜中にトイレに行こうと立ち上がる時に両大腿部に強い痛みが出るのが辛いと言います。立位分析では骨盤が右回転して上半身は左回転して腰まわりがガチガチに硬くなっているのがわかりました。
Kさんは絵(水彩画)が趣味で、2回目の来院時にいろいろとお話しを聞くことが出来ました。絵を描く時は正面にキャンパスがあって、左側が題材で右側に絵具を置いて、椅子に座りながら左側を見たり右側を見たりして身体を捻じっているのがわかりました。(毎日3時間は描いています)これだと腰にもかなりの負担がくるのが想像できましたので、Kさんには回転椅子を使ってみたら腰の負担が軽くなって脚の痛みも軽くなると思いますよとアドバイスしました。3回目の来院時、Kさん「早速、買いに行きました。凄く楽ですよ。絵を描いている友達にもすすめてみます」と言います。そして、昨日が6回目の来院で、Kさん「脚の痛みは5割楽になりました。絵の方も調子が良くて久しぶりにいいのが出来ました。今日は30分歩いても大丈夫でした」と言います。良かったです。