昨日、今日と60代女性のSさんが頭の後ろが痛いという事で10年ぶりの来院。昨年の12月からめまいと頭痛があってMRI検査では異常なしでお医者さんからは暫らく様子を見て下さいと言われていたみたいなのですが、昨日が痛みのピークだったらしくて我慢できなくなって当院を思い出してくれての来院でした。色々、聞いてみると12月頃はめまいと左の後頭部に痛みがあって今はめまいは出なくなり、ここが痛いですと右耳の後ろの乳様突起と後頭骨の境目の所に指を当てて教えてくれました。Sさんは講演の仕事で全国を回っていて明日からは沖縄へ出張、4月にはアメリカのロサンゼルスで講演だそうです。講演の準備のために本を読んだり資料を作ったりでストレスが溜まって疲れている様子が見受けられました。
立位分析では頭の位置は少しだけ左にずれこんで体全体も微妙に左側に流れている感じだったのですが、座位でチェックすると左坐骨に重心が乗りすぎて左側に大きく傾いてしまっている姿を見て座り方の悪さを指摘しますと、Sさん「朝起きてから寝るまで座っている時はいつも脚を組んでいます」と言います。頸の回りはカチカチの状態でうつ伏せで背中を触れるとガチガチの状態でした。治療終了後にアドバイスしたことは、1、脚はできるだけ組まないこと、組みたくなったら椅子から立ち上がること、2、本を読む時は本を立ててできるだけ頭を下げないこと、3、上肢の回外ストレッチの3点を指導しました。今日の午前に来られたSさん「半分以上、楽になりました。今は右側よりも最初に痛みだした左の頭の方が気になるかなあー。それから、教えてもらったことはやっています。これから気をつけます」と言われて、座位分析では左右の坐骨に均等に体重が乗っていて頭の位置も真っすぐになっていました。これで明日からの沖縄行きも大丈夫でしょう。